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オーリンズ オーバーホール 、ピストン考察
こないだの続きです。オーバーホールの際に
うちでは、フォークのアウター、インナーチューブともに
曲がりがないか測定します。一度でも転倒があれば
曲がっている可能性がありますので。
アウターは、3本中2本がOK1本は振れが0.03ミリ 0.015の振れになります。
インナーは純正オーリンズだけにコストダウンが見られます。
チタンコートくらい全面にかければいいのに。
インナーは3本ともにOKでした。まあ、転倒しているフォークですので
振れは0ではありませんが規定範囲内でした。
最近のオートバイの倒立フォークは軽量化が進んでいる
影響でアウターチューブのクランプ以外は、テーパーに
肉抜きが進んでいて通常の使用では問題ないですが
転倒などで衝撃が加わった場合に曲がりやすいです。
インナーチューブの方が鉄でシナっても元に戻りますが
アウターは、肉厚が薄いアルミですので一度曲がると
元には戻りません。で今回のようにアウターだけが
曲がっているということも良くあります。あと、アウターが
楕円形に変形している例も見受けられます。アンダーブラケットの
締め付けが過大な場合も変形の要因である場合も有りますので
締め付けの際は指定最大トルク以上で締め付けないことです。
締め付けすぎは百害あって一理なしです。
カートリッジまで分解しますのでまたまたレポートします。
オイルシールのところにウエスがはさんでました。どこでやったか知りませんが
そんなんで止まる訳ないのに。
SRX600用のピストンが届きました。アメリカ製のJE製の鍛造ピストンです。
2ミリオーバーサイズで97ミリです。クリアランス指定は7.6/100ミリです。
裏側です。切削後が見えなくてショット仕上げみたいに見えますが
鍛造型で抜いた後のようです。レーザーでPINコードや製造管理番号が
入っています。品質管理が行き届いているようで好感が持てます。
純正ピストン重量 リング、ピン付で524.0グラム
JEピストン リング、ピン込みで518.1グラムです。5.9グラム
オーバーサイズなのに計量に仕上がっています。
ピストントップ比較です。かなり圧縮があがりそうです。サービスデータですと
11.5に上がります。
スカートも短くなっています。シリンダーをボーリングに出してとっとと
組んでいきましょう。
ほなまた
2010年10月30日
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