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最近のスピテク

 

 

先週末は岡山ロードレース第2戦のタイヤサービスに

岡山国際サーキットまで行ってきました。天気もよくもう半袖でも

十分なくらいの天気でよいコンディションのなかレースが行われました。

ピレリユーザーも表彰台を飾ってくれました。

 

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最近のスピテクですが、なんか変わり者が多いですが気のせい? 

 

 

 

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ハスクバーナSM570Rです。ガスケット抜けや始動性が非常に悪いその他、、、、

エンジンをバラシナガラ検証していきましょう。

 

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さくっと補記類をはずしてヘッドを降ろしました。

ピストンはJEのハイコンプです。最近交換したので

カーボンの付き方もそれなりです。

 

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ピストントップのカーボンを掃除してシリンダーを組みます。

 

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カムシャフトとウォーターポンプのインペラーが同軸でコンパクトなエンジンです。

ウォーターラインのOリングのシール性が大事な設計なので毎回新品に

交換したほうが良いでしょう。シールが逝くとカムチェーントンネルにクーラントが

ドバーとなります。

 

 

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シリンダーヘッドのデザインは一般的な感じです。

ガスケットのメタル部分が当たる箇所がへこんでいる感じでしたので

ヘッドの平面と、歪を測定しました。ガスケット抜けの原因を探します。

 

 

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ゲージで測ると線の入っているところは、爪でも引っかからないですが

滑らかにへこんでます。あと、シリンダーに当たっているところは燃焼室と

比べてもやはり低くなっています。 ヘッドボルトの締め付けによる

面圧と熱で変形するのですがシングルなので大体4隅とも平均した

寸法に変形してますがこれが4気筒になるとヘッド形状が長くなるので

均等には変形せずに歪みます。これを最小面研にて修正するのですが

ストックレギュレーションで加工が許されていないレースでは、交換が

前提となりますので矢張りコストがかかります。

 

 

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今回は、均等でしたので面研もせずにそのままで行きました。

変り種のロッカーアームベアリングです。このエンジンはヘッドの

潤滑のオイルラインがないのでカムチェーンに運搬されるオイルのみで

カムシャフトを潤滑しています。そのため面圧がかかり齧り易いロッカーエンドは

ベアリングです。カムシャフトもベアリング保持になってます。日本人には

設計できませんな。あと、ケースとシリンダーの間にノックピンがいないので

芯だしをしながらヘッドを組まないとフリクションが増えるでしょう。

ゆるくヘッドを仮締めしてクランキングするとシリンダーが動きます。

 

 

さくっと組みなおして問題点を改善して出来上がり。

 

キック1発でかかるようになりました。後はダイナモでメインジェットの選定で

出来上がりです!

 

 

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フローティングピン 硬質アルマイトが上がってきました。

 

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SHOWAのレースサス オーバーホール前にデータどりです。

164.6ミリスプリングにセット長155.6ミリ

 イニシャル9ミリです。

 

 

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高加重がかかるリアサスペンションですがスプリングはこのサークリップ1本と

アルミのカラーでとまっています。

 

 

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ばらすとこんな部品点数です。

 

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某 ドカティストからのリクエストでイタリア製のレース用ラジエターを加工です。

 

 

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高価なラジエターをぶった切るのはなかなか気持ちいい!ですが

溶接しにくい素材のラジエターが最近多いのでちゃんと付くのか心配です。

 

 

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1,2ミリの5052材でボックスを作って溶接です。中古でしたので

コアの中に詰まったクーラントの顆粒が溶接熱でガス化して

TIGのアルゴンシールドを邪魔してシールド性が落ちましたが

調整しながら何とか完了。

 

 

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これでヘッドクリアランスが出来たと思いますが

 

 

 

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後はステーを現車あわせで溶接して出来上がりです。

 

まだまだややこしい作業が山積ですがブログねたを探しながら

頑張りますー。

 

 

ほなまた!!

 

 

2011年05月19日

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コメント

すげーここまでできるんですねー(゚Д゚)

投稿者 かっぱ : 2011年05月21日 08:27

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