« 最近のスピテク | Home | カーボンホイール »
エンジン オーバーホール
なんだか今年は春がなかったですな。なんだかなー。
でも黄砂と杉とヒノキにはちゃんといじめられました。
来週末には九州はオートポリスにて全日本ロードレースが
開かれます。やっとこさST600は初レースですね。今年は遅かった。
エントリーリストを見るとすごい面子で走る方は大変そうですが
見る方はたまらない内容になると思います。見にいこかなー!
さてさて先週入庫したとほほなCBR600RRですが
予算の関係と、今年のレース回数と、今後の予定を考えて
今回はヘッドのオーバーホールと燃調でパワー回復を行います。
さくさくばらしていきます。
うげーーな感じです。ラジエターからは泥水が。キャッチタンクからは聖水が!
メンテナンスフリーはバッテリーだけにしましょう。ラジエターは内部を
クリーニングしときました。
今回は納期がないのでさくさく行きます。ピストントップは燃調濃すぎですな。
バルブ等をはずして燃焼室のカーボンを落とします。
特殊な薬液で煮付けます。
綺麗になりました。オイルストーンを全体に当ててバリをとります。
バルブのあたりが広くなってます。まあ走行距離なりですね。
ウォーターラインに錆があったのでヘッドにも体積しています。
もちろん全体にコーティングされているでしょう。
定番でヘッドの歪みを測定します。角から当てていって全体を見ます。
このヘッドは優秀でした。数字は100分の1を表します。10分の2ミリがサービスリミットですが
レースで使うともう少し小さい数字でもヘッドガスケット抜けが起こることもあります。
一度でもオーバーヒート(ヘッド水温120度以上)下エンジンは
ヘッドが歪んでいる確立が高いです。割とかんたんにひずみます。
そのままだとタイミングなくいきなりヘッドガスケットが抜けることがあります。
バルブシートをシートカットしていきます。ダイヤモンド砥石が付いたカッターで
各、角度を修正していってバルブフェイスの当たり幅を調整したりします。
ダイヤモンドだけにカッターは高いです。1機種に6個もいるのでいろんな種類を
集めるとかなりの額になります。写真の色が付いている部分が
カッターをあてていない45度の部分になります。がたがたしていて
バルブとの密着も悪く、圧縮されたガスが逃げるのでパワーダウンします。
修正してバルブフェイスとの当たりを見ましたがまだ広いようです。
バルブフェイスの修正が必要です。
又修正をしました。今度はあたりが1,1mミリくらいなので良さそうです。
さて組んでいきましょう。
バルブを組む前にカムシャフトを乗せてカムカバーを規定トルクで閉めます。
ヘッドの全体のそりの確認ですがカムが手で簡単に回るのが正解ですが
歪んでると回らなくなります。あと、ジャーナルのクリアランスもこれで
確認できます。
バルブを組んで先にバルブクリアランスを大体出しておきます。
修正するとバルブが沈みますのでシムは薄くなります。
本当はバルブが沈むと圧縮が落ちるのでパワーを出しにくくなります。
えいやー!で出来上がりです。シャーシダイナモで慣らし&燃調をします。
その前にX1をデータ取りでパワーチェックです。BAZZAZをつける前のノーマル
ECUの状態で燃調も見ます。かなりパワーはでてますね。
軽く慣らしをした後にパワーチェックです。ヘッドだけでもオーバーホールすると
パワーアップしました。後は燃調ですね。かなり上がりそうです。
燃調セッティングの様子はまたまたアップしますので。
新型ブレンボ着ました。5,5ミリに厚みがましてるんですね。知らんかった。
エンジンフルオーバーホール値段が高くて出来ないとお考えの方や
ヘッドだけでもメンテナンスしたいナーと考えの方
車種は問いませんので又お問い合わせください。
ほとんどのメーカーのエンジンを考察しながらオーバーホールした
経験がありますのでお任せください。 オーバーホール前とその後での
パワーチェックなどももちろんレギュラーメニューに入ってますので
体力測定といっては何ですが、パワーチェックしてからオーバーホールするか
考えてみてもいいですね。 などと 営業トークしてみました。
宜しく御願いしますーーー!
ほなまたー!
2011年05月27日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
https://www.speedtec.co.jp/blogmt/mt-tb.cgi/139